トミーの社労士合格ゼミ

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令和4年度試験 講師講評


 みなさん、こんにちは。
 フェニックスアカデミーの富田です。
 令和4年度試験から、10日ほど過ぎましたね。もう、予想正答との答え合わせはされたでしょうか? 試験の講師講評、予想合格ライン等について、下記に掲載しました。どうぞご覧ください。


【全体について】
 選択式、択一式ともに、難問も含まれてはいましたが、全体的に見ると、昨年と同等のレベルだったと分析しています。また、(これも選択式、択一式ともに)労働科目は難し目で、社会保険科目は易し目でした。
⇒各科目については、下記の、選択式、択一式の科目ごとの講評をご覧ください。

 選択式の合格ラインとしては、総合点は25点~26点、救済措置が入る可能性があるのは、労基・安衛、雇用、労一と予想します。
 択一式については、総合点で44点±1点と予想します。また、科目救済は基本的にはないと予想しています(あえて申し上げると、健康保険法に入ることがあるかもしれません)。


【選択式について】
 選択式の各科目の問題については、次のように分析しています。

 【労基・安衛】については、ABCが難しく、DEは取れる問題でした。DEの2点分に1点加えることができれば十分で、救済が入る可能性もあると思います。

 【労災】はABが取れる問題で、CDEが判例からの出題で取りにくい問題でした。ただ、CDEについても、内容を考えて選ぶことができる内容なので、このうち1点は取れることと予想しています。

 【雇用】は、ABEで取りたい問題です。ただし、このうち、Bが勘違いで間違えるということが十分にあり得ることを考慮し、2点救済の可能性があると予想しています。

 【労一】は、例年よりは易し目でした。ABは取れる問題で、Cは取れない問題です。DEは判例からの出題で、内容から考えることができるものの、間違える可能性も十分あるものです。ABしか取れないという可能性があることを考慮し、2点救済の可能性があると予想しています。

 【社一】については、A肢は取れない問題です。この肢は取れなくてOKです。Bも知らない内容ですが、常識的に考えれば正解肢が選べました。また、CDEの3つは知識で取れるはずの問題です。これらのことから、社会一般については、3点~4点取れると予想しています。

 【健保】は、ABDEの4つを取ることができる問題であると思います。Cは数字問題で、知らなければ選べなかったと思います(Cは取れなくてよいと思います)。

 【厚年】は、ABDEの4つがテキストの知識でしっかりと取れる問題です。Cは取れなくてよい問題です。ただし、テキストをしっかりと勉強していなかった受験生の方は、点数が伸びなかった可能性があります。こういった問題で点数が稼げたかどうかで総合点が合格ラインに達したかどうかの違いが出るという問題だと思います。

 【国年】は、5つ全部が、テキストの知識で取ることのできる問題でした。厚生年金と同じく、しっかり勉強していたかどうかで差がつく問題です。

 選択式の各科目については以上になります。今年の問題は、年金2科目で得点を積み上げることができたかどうかが、総合点の合格ラインをクリアできたかどうかに大きな影響を与える問題だと思います。
 以上のようなことその他を考慮し、上の【全体について】に記した合格ラインを予想しました。


【択一式について】

 【労基・安衛】については、労働基準法は普通レベルで、労働安全衛生法が難しいレベルでした。労働安全衛生法については、問10しか正解できなかったといった方が多いのではないかと思います。労働基準法については、問6は取れない問題です。その他は、問1、問2などしっかりと取れる問題もありました。【労基・安衛】科目の全体では、6点ぐらい得点したいレベルでした。

 【労災・徴収】は、労働者災害補償保険法は、取れる問題と取れない問題がはっきりしていました。問2、問4、問7は知識で取れないレベルの問題です。他の問題は勉強した知識で取れる問題だと思います。あわせて出題されている徴収法のほうは問10の1点のみ取れればいいぐらいのレベルでした(難しかったです)。ただし、5肢択一式であるので、わからない問題も勘で当たることの確率を考慮し、この科目全体では6点ぐらい得点できると予想しています。

 【雇用・徴収】については、雇用保険、徴収法ともに例年どおりぐらいの難易度で、問2、問3その他確実に得点できると予想できる問題もあり、全体では6点~7点ぐらい得点できるであろうと予想できるレベルの問題です。

 【労一・社一】は、労一については、労働経済のデータから3問、社会保険労務士法関連で1問、いくつかの労働関係の法律から抜き出してきた問題で1問が出題されました。
 このうち、労働経済のデータに関する問題のうち、問1と問2は、【トミーの社労士合格ゼミ 白書講座】で勉強してもらった内容でした。問い方も、「傾向」を問うなど想定内の作問でした。トミーの社労士合格ゼミの受講生の皆様は取れたのではないでしょうか。労働経済のもう1問は知らないデータからの出題でした(これは取れなくてよい問題です)。
 社会一般の5問については、例年通り、得点しやすい問題が多くありました。
 なお、この【労一・社一】については、労働経済の問題にまったく対応できなかった受験生の方々がいたであろうことを考慮して救済が入る可能性までを視野に入れています。

 【健保】の問題は、通達が結構出題されていて、総合点があまり伸びないかもしれないと予想できる問題でした。全体では5点ぐらいの得点を予想しています。なお、あまり可能性は高くありませんが、救済が入る可能性もあると思います。

 【厚年】はテキストレベルの内容を応用的に聞いてくるなど、決して奇をてらわず、かつ、よく練られた良問が多かったです。テキストをしっかり勉強した人と、そうでない人で総合点に大きな違いが出た科目であると予想します。全体では、7点~8点を得点したい問題でした。

 【国年】も、テキストレベルの知識を聞く問題が多かったです。厚生年金よりは少し細かい個所が出題されています。なお、問2で罰則について1問構成で問われましたが、この問題は取れなくてよい問題です。全体には、7点が得点の目安になると思っています。

 【択一式】についても、年金2科目でどれだけ得点を積み重ねることができたかが、総合点に大きな影響を与えるものだと思います。


 以上、【全体】【選択式】【択一式】に分けて、講評を記載いたしました。

【予想正答について】
 下記に、あらためて予想正答を掲載しておきます(9月1日に掲載したものと同じものです)。

【令和4年度試験 予想正答】

以上になります。
ご覧いただきましてありがとうございました。

フェニックスアカデミー 富田 朗
フェニックスアカデミー事務局



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