トミーの社労士合格ゼミ

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令和7年度試験 予想合格ラインと講評


 みなさん、こんにちは。
 フェニックスアカデミーのトミーこと、講師の富田 朗です。
 令和7年度試験から、10日経ちましたね。もう、試験のお疲れは取れたでしょうか?また、予想正答との答え合わせはされたでしょうか?
 このお知らせでは、令和7年度社労士試験の講師講評、予想合格ライン等について、掲載しました。
 どうぞご覧ください。

【全体について】
 選択式、択一式ともに、昨年に比べて難しく、また、例年に比べても難しいレベルでした。
 下に記しましたが、選択式、択一式ともに、昨年よりも合格ラインの点数が下がると予想しています。
⇒各科目については、下記の、選択式、択一式の科目ごとの講評をご覧ください。

 選択式の合格ラインとしては、総合点は24点±1点、このうち、労一には科目救済措置が入る可能性が高いと予想します。あわせて、労一よりは可能性が低いですが、社一、労災にも入る可能性があるとみています。
 択一式については、総合点で42点±1点と予想します。科目救済措置はない可能性が高いと予想しています。

【選択式について】
 選択式の問題については、労一が得点しずらい問題で救済が入る可能性が高く、あわせて社一、労災についても救済が入る可能性があり、救済は入らないまでも、あまり点数が伸びなかったのではないかと予想しています。

【労基・安衛】
 労働基準法については、A、Bが取れる肢で、確実に取ってほしい肢でした。一方、Cは初めて見る内容だったので埋めにくかったと思います。
 労働安全衛生法については、Dは勉強していない内容であったかと思います。一方、Eは確実に取りたい、容易な内容であったと思います。
 全体としては、確実に取れるのはA、BとEという問題だと思います。

【労災保険法】
 Aは知識で確実に取ってほしい問題です。逆に、Cは知らない問題で、出来なくて良いレベルです。その他の、B、DとEの中からなんとか2点を確保できればという問題でした。救済が入る可能性があると予想しています。

【雇用保険法】
 A、Bは改正があった目的条文からの出題で、確実に取らなければならない問題でした。その他のC~Eもテキストレベルの易し目の問題で、全体としては、4点あるいは5点を確保できるレベルの問題でした。

【労働一般】
 まず、A,Bは直接的に勉強していた方はほぼいないだろうと思える事項からの出題でした。このうち、Aは、「10年前と比較すると~増加し~」という記述から「医療・福祉」ということが類推できるかなと思います。Bは他に惑わす選択肢があるので取れる確率は低いと思います。Cは、条文の文言なので、選べた方が多いかと思います。D、Eは知識では答えられず、選択肢の中から類推するしかない問題でした。正答率は低いと予想できます。これらのことから考えると、AとCしか取れていないといった方が多く、救済が入る可能性が高いと予想します。

【社会一般】
 社会一般では、BとCは、(少し細かい内容ですが)条文の文言で、テキストに掲載しているものなので、選択肢から選ぶことができるかと思います。その他のA、D、Eは直接的には知らず、選択肢から類推するというレベルの問題であったと思います。当然、正答率は低くなりますので、労一よりは確率が低いですが、救済が入る可能性があると見ています。

【健康保険法】
 満点も取れる問題であったと思います。A~Dは、択一式でもテストポイントになる事項からの出題で確実に取りたいレベルでした。Eで間違えたとしても4点は取ることができたと思います。

【厚生年金保険法】
 A~Cで3点取りたい問題です。その他、DとEのどちらか1つ取れれば十分という問題です。

【国民年金法】
 A~Eまで、すべて、うかる!社労士テキスト&問題集、トミーの社労士合格ゼミのテキストに掲載してある内容です。知識でしっかり取れるレベルの問題で、少なくとも3点、満点も取れるという問題でした。

 選択式の各科目については以上のようなことを考慮し、上の【全体について】に記した合格ラインを予想しました。

【択一式について】
 択一式の問題については、全体としては、労働編の各科目(労基・安衛、労災・徴収、雇用・徴収、労一)が難しく、社会保険の各科目(健保、国年、厚年、社一)が易し目であったと分析しています。
 このうち、特に難し目だったのは雇用保険、易し目だったのが年金2科目(国年、厚年)でした。

【労基・安衛】
 全体には、昨年よりも少し難しい問題が並んでいました、特に、労働安全衛生法の問9、問10は知らない事項で、取れなくていいレベルの問題でした。

【労災・徴収】
 労働者災害補償保険法は例年並みでしたが、徴収法が例年よりも難しく、得点しずらかったかと思います。また、問7は、改正事項であるフリーランスに関する特別加入のことが出題されたのですが、出題された内容は誰も知らないような加入団体の要件等でした。この問題は出来なくてよい問題でした。

【雇用・徴収】
 雇用保険法については、取りずらい問題が並んでいました。雇用保険法は難しいレベルで、点数は伸びないと予想しています。これに対して、徴収法のほうは取りやすい問題が並んでいました。

【一般常識】
 労働一般については、例年通りではありますが、やはり取りずらい問題が並んでいました。
 社会一般については、こちらも例年通りですが、取りやすい問題が多かったです。特に、問7と問10は確実に知識で取れたと思います。
 全体では、例年通り、易し目の社一で得点を積み重ね、難しい労一のほうで少し上乗せできれば十分という内容であったと思います。なお、全体で4点は確保できると見込めるので、救済はないと予想しています。

【健康保険法】
 全体に、昨年よりは得点しやすいレベルでした。問4、問7など正解を選びにくい問題も含まれていましたが、全体としては、6点~7点ぐらい得点したいレベルでした。4点は確保できるだろうと判断できますので、救済はないと予想しています。

【厚生年金保険法】
 昨年と同様に、テキストレベルの知識で考えさせる問題が多くありました。法令等の知識を基にして正誤を考えさせるものが多かったのですが、しっかりテキストで勉強して、各規定を理解していたかどうかが得点に反映されたことと思います。
 全体では、7点~8点ぐらい得点したいレベルの問題でした。

【国民年金法】
 国民年金法も、厚生年金保険法と同じく、テキストに記載している事項について考えさせる問題が多くありました。やはり同様に、テキストの内容をしっかり理解していれば得点できるものでした。この国民年金法でも、テキストの内容をしっかり理解していたかどうかで得点が上下したと思います。
 労働科目で得点を伸ばすのが難しかったこともあり、この国民年金法と厚生年金保険法の年金2科目で高得点が取れたかどうかが、択一式の総合点に大きく影響したと思います。
 国民年金法の点数としては、8点ぐらい得点したい問題でした。

 以上になります。上記の科目ごとの内容等を踏まえて、【全体について】に記載した合格ラインを予想しました。なお、「正しいものがいくつあるか」といった個数問題が例年よりも多かったことが合格ラインに影響を与えることも加味して予想しています。

【予想正答について】
 下記に、あらためて予想正答を掲載しておきます(8月25日に掲載したものと同じものです)。

【令和7年度試験 予想正答】

以上になります。
ご覧いただきましてありがとうございました。

フェニックスアカデミー事務局
フェニックスアカデミー 富田



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